春の恵み、たけのこがニョキニョキ!
春になると、うちの敷地内にある竹林から立派な孟宗竹のたけのこたちが「ニョキニョキッ!」と元気に顔を出します。
昔は見向きもしなかったこの光景。
でも、宮城県に移住して農業を始めてからというもの、
この“旬の味覚”に目を輝かせるようになりました。
完全無農薬・天然もののたけのこ。
そのありがたみが年々しみてきます。
筍ハンター、今年も出動!
「今年は一本も逃さないぞ!」と意気込んでいたものの……
実際はやっぱり、ニョキニョキ出てくるたけのこたちに完全に振り回されて、気づけば取り逃がし続出(笑)
それでもたくさん採れたから大満足!
この時期限定の、自然との追いかけっこです。
食べきれないほどの豊作、そして販売へ
たけのこは、周囲から「いいなぁ〜」とうらやましがられる存在。
でも、実際は食べきれないほど収穫できてしまうのが現実!
(しかも、今年は豊作年だったみたい)
茹でる手間もなかなか大変で、
うちの母なんて、毎年「もう勘弁して〜!見るのもイヤ!」って言いながらも、しっかり茹でてるからすごい(笑)
たけのこの販売、今年はネットにもチャレンジ!
それで今年は、ネットでの販売もスタートしてみることにしました!
去年は、地元の産直に出していたんですが……
**タイミングが良ければ即売れ!**ということもある反面、やっぱり課題もいろいろ。
たけのこって、切り口からどんどん水分が出てきてしまうので、1本ずつ丁寧に切り口を包装しなきゃいけなかったり…
そして何より、鮮度が命!
1日でも経つと風味がガクッと落ちてしまうので、売れ残って家に持ち帰ってきた時には、
「もう美味しく食べられない〜…😭」なんてことも。
その点ネット販売は、
収穫 → 処理 → 発送までをタイミングよく組めば、“最高の状態”で届けられる!
っていうのがとっても魅力的だと思いました。
しかも、旬の時期は出せば結構即売れ!
「明日収穫するよ〜!」と決まっていれば、
事前に予約販売するのもアリ◎
実際、購入してくれた方からは「新鮮で嬉しい!」とメッセージももらえて、心がホクホクに💌
(産直ではそんな言葉、もらえないので…笑)
さらに、自宅で完結できるのも嬉しいポイント!
たしかに一本あたりの単価は産直の方が高く売れることもあるけど、
手間や効率を考えたら、私は断然こっち派!
今年の新しい試みでしたが、やってよかった!充実感バッチリでした。
家庭消費用は“成長しすぎ筍”が大量に!
販売できなかったちょっと育ちすぎた筍は、
自家消費にまわしています。
これもまたすごい量(写真は一部)

でも、手に入ること自体がありがたいことですね。
これはもう、春の贅沢!
加工できる場所と免許があれば
自家消費に回している分も加工して販売できるんだよなぁと
考えつつも、まずは目の前のことからだな。
来年の目標は…さらに“逃さない”こと!
今年もたくさん収穫できたけれど、
正直まだまだ取り逃がし多すぎ!!
たけのこって、「お、出てる!」と思って1日空けると、
もうドドンと成長してたりするんです。
油断ならない…けど、そこも面白い。
ただ!
たけのこのシーズンって、ちょうど田んぼ仕事や他の農作業とも被ってくるんですよね。
あっちもこっちも忙しい季節!
だからこそ、来年は春の大地に目を光らせて挑む!
今年の失敗は、来年の糧
2026年のたけのこハンターは、さらにレベルアップ予定です。
今年学んだことまとめ
① 筍は“鮮度”がすべて
とにかく鮮度が命!
1日置くだけで味がまったく変わってしまうので、できるだけその日のうちに処理するのが大事です。
収穫と同時にアクがどんどん増していく!
余りにも賞味期限が短すぎて、
本当に市場に出回りにくい旬の味覚だよなと改めて感じた今年です。

② 川の水につけると鮮度が保てる!?
そんな鮮度命のたけのこ。
収穫した後は、川の水に浸けておくと鮮度が落ちにくい!
ネット販売してる人のやり方を真似させてもらったんですが、
朝採って夕方になっても、根元のイボ部分がピンク色を保ったままで驚きました。これは素晴らしい。
+近くに川があること、それが冷たい雪解け水なのも、
先祖と自然に大感謝です。
夕方までピンクのまま!
③ 出せば売れる!たけのこ人気にびっくり
実際に出品してみると、すぐに売れるほどの人気ぶり。
「たけのこってこんなに需要あるんだ…!」と改めて実感。
④ 発送のタイミングもコツがある!
今年はじめて、たけのこを販売&発送してみた私。
最初は「早く出せば出すほど新鮮でしょ!」と、午前中に集荷所へ向かってました(笑)
……が、それ、実は大きな勘違い!
どんなに早く持ち込んでも、
実際に輸送が始まるのはその日の19時以降なんです!
つまり、早く出しても、結局ずっとその場で待機状態…!
だからこそ、正解は「ギリギリまで鮮度を保ってから出す」こと。
当日の18:30までに集荷所に持ち込めば、当日発送 → 近隣地域には翌日到着!
しかも、集荷所からの発送がいちばん安心&確実!
細かい時間指定もできるし、トラブルも少ない印象です◎
(もちろん、コンビニからも送れるけどね)
“超新鮮なたけのこ”を届けたいなら、スピード&タイミングが命!
慣れた方には「当たり前よ!」って事かもしれませんが
私にとっては学びの多い初発送シーズンとなりました。
⑤ 処理方法はリアルに“雑”でもOK!?
最初はネットに書かれてる通り、**丁寧にアク抜きして、ぬかの量を量って、じっくり茹でて…**ってやってたんです。
でも実際、たけのこが次から次へとニョキニョキ生えてくると…
そんな余裕、正直ない!めんどくさい!(笑)
だから最近は、
掘ったらその場で皮をバンバン剥いて、米ぬかも鷹の爪も重曹もぜ〜んぶ“適当”投入!
あとはコトコト煮るだけ!

それでも毎回ちゃんと、
美味しい!柔らかい!ってなるし
うっかり煮すぎることもしょっちゅうですが
大丈夫!全然問題なし!
これが、リアルなたけのこライフです。

ちなみに、ちょっと硬くなっちゃった部分はメンマに最高!
この前もいい感じに煮えたので、夜はメンマ味付け祭り♪
余談ですが、米ぬかは
田舎のあちこちにあるコイン精米機の横から自由に持ってきて使います。

おわりに:贅沢な春のひととき

自然に囲まれて、ニョキニョキ出てくる旬を追いかけて…
バタバタしてるけど、充実感はハンパありません。
あと、筍狩りは筋トレにもなります、マジです。
また来年も、この季節が楽しみな私です。