〜農家の春作業|地獄の側溝掘りと基盤整備の現実〜
この時期の風物詩「側溝掘り」
米づくりの準備が始まり、
この間の日曜日は種まきが終わりました🌱

種まきしてハウスの中に並べる図
そしてやってくるのが…
辛い辛い、気が遠くなる作業「側溝掘り」
うちの田んぼは“昔のまま”
田んぼの横には水が流れる側溝があります。

でも、うちの区は基盤整備がされていないので、いわゆる昔ながらの状態。
- 土のままの水路(素掘り)
- 幅も深さもバラバラ
- 草や泥で詰まりやすい
- 水の流れが不安定(溜まる・流れすぎ)
正直、管理がなかなか大変です。
毎年やってくる側溝掘り
だからこの時期になると、毎年側溝掘り。
これがね…本当にしんどい😂

外に出した土も畦に慣らしながら進んでいきます。
乾いている側溝はまだやりやすいけど、
水が入っていると

ぬかる溝 
マジで足がハマる
- 泥が重たい
- 足を取られる
- 同じ動作の繰り返し
体だけじゃなくて、気持ちも削られる作業なんですよね。
父と、ご近所さんへの尊敬
これを、私たちが帰ってくるまで父が一人でやっていたと思うと…
本当に信じられない!!
よく心折れずにやってきたなと、
尊敬しかないです。
と70代の父を尊敬していたら、、、
ご近所の84歳のおじさまが今年も一人でやっているとのこと!!!!
ドヒャーーーーーーーー!!!!!!
いやいや、元気すぎる!
てか!!!!!!
その前例は作らないでいただきたい(笑)
本当に尊敬です。
心うるわす春の草花たち。のどかだ。
もし基盤整備されていたら?
ちなみに、もし基盤整備されていた場合、側溝はこうなります↓

■ 基盤整備後の側溝
基本はコンクリート水路になります。
① コンクリU字溝・フリューム
- 工場製でサイズが統一
- 管理しやすい
- 水の流れが安定
② 用水と排水を分ける(重要)
- 用水路:きれいな水を入れる
- 排水路:使った水を出す
→ 水管理が一気にラクに
③ 勾配がしっかり設計される
- ゆるやかな傾斜
- 流れすぎず、ちゃんと流れる設計
④ 各田んぼに給排水口
- 給水バルブ・排水口が設置
→ 個別に水調整が可能
⑤ フタ付きになることも
- 落下防止
- 農機の通行がしやすい
農家的にはメリットだらけ
- 水管理がとにかくラク
- 雑草や泥の管理が減る
- 作業効率アップ
- 収量も安定しやすい
正直、メリットはかなり大きいです!
直近作業しているからこそ、考えただけで天国だ!
でもデメリットもある
- コンクリになることで自然感は減る
- ドジョウやカエルなど生き物は減りがち
実際、うちの敷地内の川もコンクリになってから
蛍も魚もいなくなりましたね。

今の側溝は昔のままで生態系が至る所にできているので
掘り進めているとミミズも虫も
カエルやヤモリもたくさん出てきます。
中々見れない光景だと思います(^ ^)

あと一番のデメリットはコンクリが壊れた時
修理の手間やコストが高い!という事ですかね。
なぜ基盤整備しないの?
「じゃあやればいいじゃん」と思いますよね。
実は昔、区で基盤整備の話があったんですが…
費用の問題でまとまらず、実現しませんでした。
これ、実はよくある話で
- 一部の人が「お金がかかるから嫌」
- 意見がまとまらない
- その地区だけ未整備
全国でもよくあるパターンらしいです。
個人でやるのは現実的?
結論から言うと…
できなくはないけど、ほぼ現実的じゃないです。
基盤整備は本来、
「圃場整備事業」という公共事業。
- 国
- 県
- 市町村
- 地元負担
で費用を分担するから成り立っています。
■ 個人でやると…
- 区画整備
- コンクリ水路
- パイプライン
- 暗渠排水
↑全部自己負担
『目安』
10a(1反)あたり 50万〜150万円以上
しかも広い面積でやらないと意味がないので、
合計で数百万〜数千万コースになることも…。
面積の問題も大きい
水路は“つながり”が命。
自分の田んぼだけ整備しても、
上流・下流が未整備だと
→ 詰まる・溢れる
など、効果が半減してしまいます。
じゃあどうする?
今回の作業をやって改めて思いました。
「これはずっとやり続けるのはキツい!
マジでキツい!というか嫌だ!」笑
でも、
現実的には
① 小規模改良
- 暗渠排水 → 土の中から水抜く
- 排水改善 → 外に水を流す道を整える
- 畦補修 → 水を逃がさない壁を作る
今やっている事もあるけど、
少し丁寧に整え直すとかが現実的
これだと数十万円規模でできるらしい。。。
② 周りの理解を少しずつ得る
→ 一番難しいけど一番効果あり
だがしかし、嫁の私には無理だ!
旦那さんに頑張ってもらうことになる(笑)
③ 将来的な再チャンス
- 離農で土地が集まる
→ そのタイミングで整備の話が出ることも
正直な気持ち

整備されている地域と比べると
- 作業効率
- 水管理
- 収量の安定
やっぱり差は出ます。
うちの区は町内で時代に乗り遅れた区とかなんとか
言われているらしい(笑)
でも逆に言えば!!
この状態でも今ちゃんとやれているうち!
すごいなとも思います!!!!!

まとめ
できることから、少しずつ。
とりあえず今は…
側溝掘りで全身筋肉痛です!!!!!😂

うちの田んぼ
側溝掘りに加えて畦(あぜ)の補修も毎回するんですが
(田んぼの周りの土の壁を直すこと)
畦は水をせき止める役割をしていて
崩れると水ダダ漏れになっちゃうんです(涙)
写真の作業は
その補修した畦が高くなってる場所を平坦に慣らす作業!
夏場の草刈りがしにくくなっちゃうので、
何事も楽する為の準備準備!!!!







