【令和ロマン】高比良くるまくんの著書『漫才過剰考察』読破!賞味期限は2025年5月!?

BOOK

ページをめくるたびに感じるのは、そのタイトル通り「過剰」な考察のすごさ。ずっとくるまくんが喋っているような感覚で、贅沢すぎる世界が広がっていました。

『漫才過剰考察』

『漫才過剰考察』は、
令和ロマン・高比良くるまくんが書いた漫才のガチ考察本。
2015年から2024年まで、M-1という舞台を彼がどう感じ、どう分析したのかが緻密に綴られています。
芸人としての実体験をもとに、漫才の裏側がめちゃくちゃ深掘りされていて、「そんな見方があったのか!」と驚くこと間違いなし。

ここまでお笑いを言語化してくれた人がいただろうか!?
いや、いない
その過剰すぎる考察の「高水準」さに、
彼のすごさがダイレクトに実感できる一冊になっています。
M-1グランプリ後だからこそ、改めてこの本を紹介したい。

■漫才過剰考察〜目次〜

■M1グランプリ
・2023を司法解剖
・2023と似ていた2018
・技術勝負の2015-2018
・多様な漫才が花開いた2019-2023
・「あるある」お笑い、「ない」お笑い
・「顔ファン」とSNS論争
・2024を予想する

■寄席
・漫才における寄席とは
・お客さんの特徴
・寄席成功の二大要素「理解」と「発生」
・東と西の違い
・西のちゃんとされたフィクションライン
・南と北の特徴
・漫才が海を越える時

★スペシャルインタビュー★
霜降り明星・粗品×令和ロマン・高比良くるま
M1、漫才、テレビ、YouTube、それぞれの今後……..
2万字越えのロング対談

高比良くるま「感覚でやってるフリをするほうがカッコつけだと思うんだ」に痺れた


分析と実験を繰り返すことで漫才を磨き上げている
くるまくんの言葉は、
お笑いを単なるフィーリングで語ることを許さない。

世間では
「センスがある」「感覚が鋭い」
と称賛されることが多いお笑いの世界。

でも、彼は違う。
自ら「天才ではない」と言い切り、

考察→実験→トライの繰り返しで結果を出す。

そして、その手法を惜しみなく本の中でも開示している。
普通なら隠したくなる「手の内」まで共有する姿勢が、
彼の強さそのもの!!
本書では2015年から2023年、さらには2024年のM-1までを網羅し、M-1という舞台を彼がどう捉え、どう攻略したのかが赤裸々に綴られています。

ジロ
ジロ

だからこそ、
本質をつかめない周りの人は
ビビり散らかすのではないかと………

彼は今
お笑い界をふるいにかけているのではないか!?
と私は勝手に思って痺れています。

本の賞味期限について

くるまくん曰く

「お笑いの話は納品してから“冷める”ので、賞味期限は2025年の5月くらいまで。ギリ行けます」

との事。
私は去年のM1前に読む事が出来たので
決勝へのワクワク感がより爆増し最高なM1時間を過ごすことが出来ました。
遅いということはありません。
この本を読む事で今年のM1も楽しめると思います。

🔗 関連リンク
🎥 YouTube official令和ロマン
📺 M1グランプリ[公式サイト]
M1公式サイトは熱い令和ロマンが画面いっぱいに登場します(デスクトップのみ)

2023年の衝撃!くるまくんの圧倒的存在感

出典: FANY マガジン 令和ロマン・高比良くるま
出典: FANY マガジン


令和ロマンが初優勝した2023年のM-1。
正直、私は高比良くるまくんがどれだけのことを考えて漫才に挑んでいたのかを知らずに観ていました。

しかし、
彼が舞台で声を発した瞬間
釘付けに。

漫才の冒頭、
一瞬にして彼の世界へ引き込まれる。

観客を安心させ、
味方につけるスピードが尋常じゃない
!!

彼は「上手な役者」です!!!!

彼が持つ“場を支配する力”は、単なるネタの面白さではなく。
異常な安定感、役者のような台詞回し、観客の心を掴むスピード、
普段から言葉を駆使しているのが伝わる人間力。
その技術が舞台上で遺憾無く発揮されていました。
だからこそ、釘付け!
速攻で世の中の気になる人物へ。

私自身、
ドサ回りしていた頃に旅公演の前説をやっていたことを思い出しました。 「前説」というと、出演者ではない人がやるイメージですが、旅公演では演者が自ら務めていたんですよね。

無名な演者が前説でやる事は
・これから上演するお芝居に安心してもらう
・興味を持ってもらう
・役者に親近感を抱いてもらう

さらに、何個か掴みで笑ってもらって、
「ここでは声を出して笑っていいんだ」
と観客に空気を伝える。

その結果、
「この人たちの芝居なら安心して楽しめるな」という信頼を得たうえで、本編に入る。

この流れを作るのに、
前説では結構な時間を使います。

ですが………。
くるまくんはM1のトップバッター!漫才の冒頭!
ほんの一瞬の時間でそれをやってのけてました。

そこにあのケムリさんの安心感も相まって会場全部味方!
その技術の高さにただただ驚かされました。

そして、
それは考察&実践の賜物。


お笑い界全体を見据えた姿勢

彼が目指しているのは、自分が目立つことではなく、大会やお笑い界そのものを盛り上げること。

実際、令和ロマンというチャンピオンが登場したことにより

お笑いファンではない人たちが劇場に足を運ぶようになり、M-1を通じてお笑いの魅力を再発見する人が増え、M-1離れしていた人たちも、彼の姿勢に触れ、再びその魅力に引き寄せられている。

こんなスタンスの芸人さんを初めて見ました。

2024年のM1グランプリも令和ロマンがヒール役に徹してくれた事で
史上最強の盛り上がりを見せました。



他の芸人さんから多数出てくるくるまくんの
『もうやってること運営側じゃん!』というエピソードは面白いものばかりです(笑)

伝える力の異次元さ!


言語化能力の高さは、彼の最大の魅力!

お笑いというジャンルでここまで思考を整理し、
魂を乗せて共有できる人を私は知らない。

現代において唯一無二の存在です。

実際、この1年で彼の分析力と考察力を知った多くの人が、
「芸人」という枠を超え、
「高比良くるま」という人物のファンになったはず!

漫才過剰考察を読んで
彼の思考をたどることで、
読む側も漫才の見方を一緒に整理することができます。

霜降り明星・粗品さんとの2万字対談も必読!

本書の中では、
霜降り明星・粗品さんとの2万字対談も収録されています。
こちらの対談もとても面白い内容でした。
普段はあまり聞けない粗品さんのお笑い論も飛び出していて
いずれこの二人はM1の審査員席に座るんではないか!?とも思わされたり。

ジロ
ジロ

本を読み終わったとき、私が感じたのは、漫才の「これから」にめちゃくちゃワクワクさせてくれるな!ということ
くるまくんは、「自分のために整理させてほしい」と言ってたけど、結果的に、自分も漫才の見方を整理させて頂きました

まとめ:漫才の見方が変わる一冊

『漫才過剰考察』は、

  • お笑い好きはもちろん、
  • 漫才の奥深さを知りたい人、
  • M-1をより楽しみたい人
  • くるまくんの脳内を覗いてみたい人

オススメしたい 一冊です。

現役プレイヤーとして舞台に立ちながら、お笑いを考察し、
その見解を共有する彼の存在は、現在唯一無二。
今、お笑いが好きな人はもちろん、少しでも令和ロマンに興味が湧いた人はぜひ『漫才過剰考察』を手に取ってみてください。くるまくんのマシンガントークで、高水準の考察を浴びることができますよ。
この時代にぜひ読んでほしい一冊です。


ジロ
ジロ

ーあとがきー

去年この本を読んで感想を書いたら、気づけば4000字に…。ようやく形にまとめることができました。漫才は、
コミュニケーション能力の極致に近いエンタメ
だと私は思っています。

今回は本の紹介というより、
「高比良くるま」という人間はこう凄い!という記事になってしまいました。
もう、これは仕方ない!笑
ケムリさんの凄さも書きたかったですが、
今回は割愛です(涙)

最近、世の中はクソみたいなゴシップ祭りですが、
そんなものに押しつぶされず、くるまさんには華麗に舞い戻ってエンタメを届けてほしいです。

終わり

▷漫才過剰考察をAmazonで観る

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